Amazon と消費税

日本経済新聞より 政府税調、海外発ネット配信への消費税課税を検討 2013/10/8 18:50 首相の諮問機関である政府税制調査会(中里実会長)は8日、海外からインターネットで配信される電子書籍や音楽に対し、消費税を課す検討を始めることを決めた。現在は国…

消費税8%へ

さんざん引っぱったけれど元鞘ということで。景気には上げたなりのインパクトはあるんだろうな。あと駆け込み需要&その反動も漏れなくついてくるだろう。既に法律では謳われている10%への引き上げは、世間でどれくらい織り込まれているだろうか。「景気動向…

投資減税について

既に報道されていたとおりですが、今年の税制改正には「思い切った」投資減税が盛り込まれるようです。まあ、昨年の税制改正ではいった設備投資減税は、あまり思い切りが良くありませんでしたからね。 思い切った投資減税で法人負担軽減=成長戦略最終案 201…

当たり馬券配当事件 大阪地裁判決!

<外れ馬券>経費と認める初判断 脱税は有罪…大阪地裁 毎日新聞 5月23日(木)10時45分配信実質、納税者勝利の判決が出ましたな。 西田真基裁判長は大量の馬券を自動的に繰り返し購入した場合、競馬の所得は「雑所得」に当たり、全ての外れ馬券の購入費が経費…

平成25年度税制改正大綱を眺めてみて

1月24日に出ましたね。大綱が。取りあえず法人税のところだけ眺めてみるわけだが、もう既に時期が時期だけあって、自分のところで実務的に4月から対応しなければならないような改正はなさそうだ。投資促進や雇用拡大、試験研究の枠拡大などインセンティヴ系…

ユニバーサルミュージックの件 『租税研究』記事

ユニバーサルミュージックが更正を打たれた件、『租税研究』2012年11月号に平川雄士弁護士の講演録が取り上げられていた。これまた、ワタクシの以前の記事にはいろいろ思い違いもあったことが判明したので記録しておく。まず講演録全体の感想からいくと、報…

当たり馬券配当事件 続編(担当弁護士さん登場)

以前の記事で取り上げた件について、担当弁護士の方がQ&Aを公表されていた。納税者側の主張についてワタクシが思い違いをしていたところや、報道より詳しい情報が含まれていたので、とっくりと眺めてみる。 年度ごとの収支 購入金額 配当金額 差額 平成1…

当たり馬券配当事件への考察 税金編

前回に引き続き今度は税金編である。なお、ワタクシは所得税の専門家でも何でもありませんので解釈等に間違いがあるかもしれません。ご承知置き下さい。 法令はどうなっているのか 競馬の払戻金が所得税法に定める「一時所得」に該当することは通達に明記さ…

当たり馬券配当事件への考察 競馬編

いろんな意味で競馬ファンには衝撃的なニュースである。 YOMIURI ONLINEより「当たり馬券配当30億円、外れは経費?」 競馬の馬券配当で得た所得を申告せず、2009年までの3年間に約5億7000万円を脱税したとして、所得税法違反に問われた会社員男…

バナナ卸売業者の移転価格事案 税務通信より

(税務通信 平成24年7月23日号より) バナナ卸売業者への移転価格事案で納税者敗訴 東京地裁 分割要因に「販管費」を含めるべきと判断 独立企業間価格の算定方法の一つである「寄与度利益分割法」(法人と国外関連者の利益を合算し,これを利益への寄与度に…

ユニバーサルミュージック 組織再編で租税回避?

(2013年1月12日追記:本件の解説記事を見つけたので、一部事実認識の訂正などあたらしく記事を書きました)この手の報道ではいつものことながら、記事だけではよく分からなかったのでメモ。さきざきもう少し詳しいことが明らかになるかな? ユニバーサルミュ…

長い目で政策を考える

「会計・監査ジャーナル」が職場で回覧されてくる。ふだんは読まずに次へまわしているのだが、2012年6月号には国際税務に関する座談会があったので読んでみた。その中で、財務省の浅川雅嗣副財務官(OECD租税委員会の議長をされている)が、けっこう大上段な…

続・富岡名誉教授の文藝春秋記事について

昨日のエントリーを受けまして、読んでみて思うところ、と言うかほとんどツッコミです。 以下、見出しは富岡名誉教授の主張(うろ覚え、一部意訳)、本文はわたくしの愚見です。 「大企業は税金逃れのために海外へ所得を移転している!」 海外に出るのはふつ…

『税金を払っていない大企業リスト』富岡幸雄 文藝春秋2012年5月号

人に言われて目を通してみた。手元にないのでうろ覚えのメモ。 それにしてもコイツは随分な印象操作だ。富岡名誉教授のご主張(うろ覚え、一部意訳) 日本の法人税率は世界一だというが、実際のところ大企業はほとんど税金を払っておらん。ケシカラン! 昔、…