2012年10月に読んだ本

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)

来るべきすべての世代の人々が、自分では完成させることのできないなにかを、はじめられますように

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻

ぼおるぺん古事記 (二): 地の巻


いろんな登場人物というか登場神様がいきいきと描かれて、古事記に新しい生命を吹き込んだと言って過言でない。スセリビメなんか「なるほど、こういう感じの娘なのね」と納得させられてしまう。

原典はさっぱりした書き振りで解釈の隙間が多いので、作者なりに情景や登場人物の感情を埋めていっているわけだが、絵による描写なので冗長にならない。それゆえ原典のシンプルさから来る力強さを失っていないのはマンガの強みだ。



グイグイ引き込まれるように読ませる所がある。隠れ家での畜産業者との対決や、アシュレイとのブラックジャックとか。そのあたりは、まさにページターナー。ツボをこころえている。なお、読後感はスッキリと軽い*1


宇宙兄弟(19) (モーニング KC)

宇宙兄弟(19) (モーニング KC)


家族と取り合いで読みました。


私のいない高校

私のいない高校


スジもなければヤマもなければオチもない。それらしきもの影さえ見当たらぬ。
でも、なんだか不穏なものを読んでいる感じがしてしまうのはボクだけ?


もう1冊あるのだが、個別に取り上げるつもりなのでここでは割愛。

*1:一部に、きもちエログロ的描写ありですが