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2013年10月に読んだ本

バタバタしているうちに年が明けてしまいましたよ。正月休みのラストは、諸般の事情によりひとり静かにすごすことに。久しぶりにブログの手入れをしようかと。

いそがしい、いそがしいと言いつつそれなりに本は読んでいましたな。

日本に足りない軍事力 (青春新書INTELLIGENCE)

日本に足りない軍事力 (青春新書INTELLIGENCE)

図書館で衝動借り。5年前の本だがそれほど事情は変わっていないかな。今だったら無人機にもっとページを割いてたかも。

納得したり、そんな軍事力いらんだろうと思ったりと色々かんがえたが、とりあえず敵基地攻撃能力はそんなに簡単なものではないようだ。


認知言語学者に哲学者がツッコミを入れていく対談。まだ新しくて発展途上の認知言語学の視点から言語学全体の簡単なレビューもしてくれる。対談はざっくばらんで面白いが、意外と咀嚼するのは大変。


社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

社会心理学の現状を「心理学の軒先を借りているに過ぎない」と嘆き、社会と個人のあいだのダイナミズムをこそ研究しなければと説く。著者は、日本の大学は中退してフランスに渡り、ほぼ「独習者」として社会心理学を修めた方だとか。

哲学にまで遡ってタコツボ化せずにビッグ・ピクチャーを描こうとする心意気やよし。しかし、そうするとどうしても議論は大味になる。バランスというか、なんだか難しいね。


アイアムアヒーロー 11 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 11 (ビッグコミックス)

全編「来栖編」。緊張しながら読むマンガ。


ダニエル・カーネマン心理と経済を語る

ダニエル・カーネマン心理と経済を語る

カーネマンの2002年ノーベル賞記念講演に、短い自伝と、最近の論文2本(堅いやつではなく一般向けでコラムに近い)をくっつけた本。


サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち (クロスカルチャーライブラリー)

サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち (クロスカルチャーライブラリー)

子供時代×(異文化体験+移動生活)=Third Culture Kids と定義できるようだ。

TCKの特徴をいろいろ挙げているが、異国文化を知っているが自国文化に無知なところがある、など両論併記&総花な感じである。まあTCKである以前に普通の人間であると言っているとおりで、TCKをひとくくりにはできなさそうだ。ただ、様々なケースを引いているので、実践的な関心を持って読めばいろいろとヒントもあるかもしれない。


ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(2) (アフタヌーンKC)


酒呑まれ (ちくま文庫)

酒呑まれ (ちくま文庫)

読んでいてやさしい気持ちになるような自伝エッセイ。『酒とつまみ』はだいぶ前にタモリ倶楽部で知って「面白い人たちがいるもんだ」と思っていた。たしかにあんな文字通り酔狂な雑誌を作る人はそれなりの人物でありました。

東京都下育ちである点を含め、酒に対するスタンス(ワタクシはここまでのツワモノではありませんが)、若い時分の煩悶(これまたワタクシはそれほどでもないのですが・・・)とか共感することしきり。


アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

やや古びた感は否めないが、それでも世界観はバッチリきまって(電気羊にしろ、マーサー教にしろ、なんとかテストにしろ道具仕立ての使い方がうまい)いるし、ディックらしい虚と実のあわいを味わえる。警察署のシーンあたりから何が実で何が虚か、急速に分からなくなってくる感じがする。