電子書籍端末 ソニー「Reader PRS-T2」

SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader ホワイト PRS-T2/WC

SONY 電子書籍リーダー Wi-Fiモデル Reader ホワイト PRS-T2/WC


前々から気になってはいた電子書籍。3年前に買った本棚が一杯になってきたこともあって、いよいよ購入することにした。Kindle発売を待ちたい気持ちもあったが待てども出てこない。koboも何だか評判がいまひとつだし、ちょうど新製品が出た「Reader PRS-T2」にしてみた。1週間ほど使ってみての感想を。

使用感

電子ペーパーによる画面は確かに読みやすくて、液晶画面と比べればだんぜん長時間の読書に向いていそうだ。読んでいる時の感触は紙の本と同じかと問われると微妙だが、いずれにせよ気にならないレベル。

ただ、ひとつ違うのは視野の広さだ。「PRS-T2」は新書サイズとのふれこみだが、とうぜん枠やボタンの部分があるので画面そのものは文庫本より一回り小さい。文字数は文庫本1ページの6,7割くらい*1か。しかも紙の本であれば見開き2ページが同時に視野に入るので、同時に見渡せる分量は3割程度ということになる。単行本と比べればもっとその比率は低くなる。これは、難解で行きつ戻りつしながら読むような本ではストレスになる*2かもしれないし、図表入りの本でも不利だ。ただし、小説を読むときには、特に軽いものであればあるほど気にならない。むしろブリンカー的役割*3を果たして読書スピードが上がっている気さえする。

機能

メモの書き込みとか書籍内の検索機能に期待するところがあった。

メモの書き込みについては、まだ小説しか読んでおらず、ボクはあまり小説に書き込みする趣味はないので試していない。

検索の方は、読んでいる文中のワードを指定して同じ語句を検索できる。これはこれで「あれ、この言葉は前にどこかで出てきたな」というときに便利だが、できれば自分で語句を入力して検索できる機能が欲しかった。それさえあれば索引いらずなのにね。ほか、「その他」メニューから、自分で入力した語句も書籍内で検索できる。索引いらずで便利である。もちろん辞書もついているが、そちらはまだ試していない。

書籍の品揃え

もう7万冊近い品揃えになっているが、まだまだ全然不十分と言わざるを得ない。読んでみたい本を検索しても1割もヒットしない。とは言え興味をそそられる本もあるにはあるので、しばらくは困らなさそう。まあ、今後に期待ですな。

なお、Readers storeも何だか探しにくい。*4

マンガ

「かさばるマンガも電子書籍で読めば大丈夫!」なんて期待していたが、この画面サイズだとやっぱきつい。マンガはタブレットで読むべし、なのだろう。

ケース

附属のケースに入れて持ち運んでいるが、出し入れがわりとメンドクサイ。そのうち落っことしそう。カバー型のケースに乗り換えようか思案中だが、なんとなく端末本体に比べて割高で「ここで利益取っています」感が気にくわない。ライトが付いていると重宝することもあるか。。。国際線の飛行機とか?



全般的に気に入ったので、もっといろんな本を読んで使い込んでみる。ソニーさん、どんどんラインアップを増やして下さいね m(_ _)m

*1:下から2番目の文字サイズで。これより小さいと少し読みづらく感じる

*2:そんな本はまだ試していないが

*3:紙の本だと、つい先の方を飛ばし読みしてから元に戻ったりしませんか

*4:品揃えの薄さのせいで、ますますそう感じるのあるかも