2012-01-01から1年間の記事一覧

いじめ報道に接して

そんなに細かくチェックしていないが、ここ最近いじめ報道がだいぶ盛り上がっているみたいだ。微に入り細をうがって全国に報道しないといけないのか疑問に思わなくもない。とは言え、ほんとうにいたたまれない事件で、報道されれば気にもなる。たいていの人…

『太陽を曳く馬』高村薫  ようやく読みました

『マークスの山』が直木賞をとったのが1993年。学生だったこの頃からしばらく高村薫*1にハマッていた。当時はお金がなくて主に図書館に頼っていたので、旧作をポツポツと借りて読むような付き合いかただった。警察組織の内側や、金庫破りの手口や、虚々実々…

第48回 七夕賞

予想 こんなものかもしれないがパッとしないメンバー。馬場はなんとか稍重まで回復。実績と調子のバランスを見てタッチミーノットを本命に。相手は同条件を勝ったばかりのニシノメイゲツ、渋った馬場も平気そうなゲシュタルト、穴でトップゾーン。◎タッチミ…

第17回 東海テレビ杯プロキオンステークス

予想 ここはファリダットの勢いを買おう。もちろんシルクフォーチュンも外す理由がない。逃げ馬が引っ張る展開になりそうなのもプラス。あとは前走がかなりの善戦をしたタンジブルアセット。それとアドマイヤロイヤルまで。◎ファリダット ○シルクフォーチュ…

『津浪と村』山口弥一郎  昭和18年の三陸海岸

津浪と村作者: 山口弥一郎,石井正己,川島秀一出版社/メーカー: 三弥井書店発売日: 2011/07メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (2件) を見る オリジナルは昭和18年刊行。前の大津浪から約10年が経過したところ。第一篇「津浪と村の調査記録…

渡辺京二傑作選 新書y

渡辺京二という評論家の存在を意識して知ったのは最近のことだ。3.11から数ヵ月後くらい、東日本大震災を受けてのなにやらシンポジウムについて、新聞の文化面で記事になっていた。その中で渡辺京二の発言が紹介されていたのだが、曰く、「人間は死ぬから面…

『大停滞』タイラー・コーエン  イノベーションさえあればなあ

大停滞作者: タイラー・コーエン,若田部昌澄,池村千秋出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/09/22メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 670回この商品を含むブログ (35件) を見る けっこう注目された本で、今さら何か付け加えられることがある訳…

第61回 ラジオNIKKEI賞

予想 取りあえずヤマニンファラオかな。安定して走っている。メイショウカドマツもほぼ同格。逃げるので負けるときは大きく負けているが福島は合うんじゃないか。前走を好時計で勝った牝馬ウィングドウィールもイイ感じ。古馬に勝ったサンレイレーザー、同じ…

第48回 CBC賞

予想 中心は高松宮記念を0.1秒差4着のダッシャーゴーゴー。59kgが問題だが、馬格もあるし去年は58.5kgを背負って勝っているので大丈夫だろう。グランプリエンゼルは、今週の中京は馬場状態が良くて時計が早いらしいのが1番枠にはいった差し馬にとってどうな…

『贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ』桜井英治  室町時代の贈与経済

贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ (中公新書)作者: 桜井英治出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/11/24メディア: 新書購入: 4人 クリック: 61回この商品を含むブログ (30件) を見る タイトルから、一般論的な贈与についての本かと思って手にとったが…

『万葉仮名でよむ「万葉集」』石川九楊  東野炎立所見而反見為者月西渡

万葉仮名でよむ『万葉集』作者: 石川九楊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/01/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (2件) を見る だいぶ前のことで記憶も定かではないが、国語の授業で「万葉集」におさめられた歌を習った…

『古事記誕生』工藤隆 1300周年です

古事記誕生 (中公新書)作者: 工藤隆出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/03/23メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る 先日、なぜにいま「古事記」なんだろう?、などと疑問を発したが、今年は古事記が誕生したとされる年から1300周年なの…

第53回 宝塚記念

予想 オルフェーヴル不調のせいで俄然むずかしくなった。目移りのするメンバーが揃っている。まずはエイシンフラッシュ、ルーラーシップ、トゥザグローリーの3頭は外せない。他の気になる馬を内から順に。 ウインバリアシオン そこそこ走るのだがホントに強…

第17回 マーメイドステークス

予想 勢いのある軽ハンデ馬が多くて取捨選択に迷う。まずはメルヴェイユドール。近走は着順こそパッとしないが、今回出走する馬と差のない競馬をしている。それなのにハンデ50kg。ジョッキーも手が合うようだ。お次は1番人気の良血グルヴェイグ。先行力…

第19回 函館スプリントステークス

予想 ロードカナロアが抜けている。ヒモをどうするかだが、順当ならばドリームバレンチノ。そろそろ復活パドトロワ。鉄砲駆けをちょっぴり期待のドラゴンファングまで。◎ロードカナロア ○ドリームバレンチノ ▲パドトロワ △ドラゴンファング 結果 1.ドリーム…

長い目で政策を考える

「会計・監査ジャーナル」が職場で回覧されてくる。ふだんは読まずに次へまわしているのだが、2012年6月号には国際税務に関する座談会があったので読んでみた。その中で、財務省の浅川雅嗣副財務官(OECD租税委員会の議長をされている)が、けっこう大上段な…

第29回 エプソムカップ

予想 大外枠が気になるがレッドデイヴィスから流す。前走も敗れはしたが悲観する内容でもなかった。ダノンシャークは前走はうまく内をついてやや恵まれ感があった。底力では本命馬が上かな、と。でも充実していて軽視できない。3歳馬セイクレットレーヴは斤…

『 ぼおるぺん 古事記 一』こうの史代 ペンで世界を産み出す

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻作者: こうの史代出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/05/27メディア: コミック購入: 17人 クリック: 326回この商品を含むブログ (38件) を見る 近所の本屋に寄ったら、「古事記」特集のコーナーが目立つところにできていた。け…

宇宙本を3連打

近所の図書館は、月替わりくらいで入り口そばに特集コーナーを設けている。最近、それが宇宙特集になっていた。はやぶさブームくらいから流行に近いものがあるのだろうか。先日の金冠日食もあったし、『宇宙兄弟』も映画化された。学問的にもここ10年くら…

第17回 ユニコーンステークス

予想 オースミイチバンの単勝だけ買ってみよう。オースミハルカの子で、川島が乗ってから勝ちだしたんだね。実績からして素直に上位だと思う。ストローハットも骨っぽい相手に楽勝しているが、ダートは不良馬場でのこれ1戦しか経験がないのでちょっと評価保…

第62回 安田記念

予想 なんたる混戦模様。どんなレースになるやら楽しみでもあるが。牝馬マルセリーナを中心に。牡馬連中がイマイチなので十分通用すると思う。前走ヴィクトリアMも流れが向かなかっただけで充実振りはうかがわれた。その時の時計が1.32.7。足を余していたく…

第65回 鳴尾記念

予想 さて開催時期と距離が変わった鳴尾記念。宝塚記念のステップレースになって、10頭だてながらそこそこメンバーが揃った。ムラ馬トゥザグローリーがいい走りをしてくれるほうに賭ける。2着候補にはナカヤマナイトと、前走の見事な追い込みが額面どおり…

韓国弾丸ツアー

ひさしぶり*1にプライベートで海外へ行ってきた。それがソウルへの3泊2日*2の弾丸ツアー。向こうで何をしてきたかと言うと飲み食いがメインで、あとは土産を選ぶか軽くマッサージに行くか、ただウロウロ歩いてきたくらい*3なのだが、たまにはこんなのも楽…

第79回 東京優駿

予想 やっぱりワールドエースかゴールドシップのどちらかではないか。甲乙つけがたいがワールドエース本命。ローテーションや初コースに不安はあるけれど、皐月賞とダービーは別馬で分け合いような気がしてならない。ゴールドシップも府中2400でますます力を…

『ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ』稲葉陽二 そりゃ世間づきあいは大事ですよね

ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ (中公新書)作者: 稲葉陽二出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/11/24メディア: 新書購入: 4人 クリック: 43回この商品を含むブログ (16件) を見る 読んでみたがイメージと違って少し物足りなかった。ソー…

『テキヤ稼業のフォークロア』厚香苗 身近な知られざる世界

テキヤ稼業のフォークロア作者: 厚香苗出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2012/02/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログを見る自身も墨田区出身の研究者が、墨東地域のテキヤ社会のフィールドワーク(2002-03年)をまとめたもの。テ…

第7回 ヴィクトリアマイル

予想 アパパネの出来に疑問符がつくので混戦模様。今年は荒れそうな気がするのだが。。。本命はマルセリーナ。マイルCSの成績を見ても実力は間違いないだろう。前走も斤量差を考えればいちばん強かったと言える。対抗オールザットジャズ。格より調子という…

第57回 京王杯スプリングカップ

予想 サンカルロは実力が一枚上であろうと。次いで、時計勝負になるとやや不安があるが、前走の勝ち方が強烈だったエーシンホワイティ。最近けっこうがんばっているオセアニアボス。ジョーカプチーノは煮え切らない感じだが、他に強力な先行馬もいないし押さ…

映画『アポロ18』 閉所恐怖症

『宇宙兄弟』と間違えて見てしまいました(嘘)。実録風の演出というヤツは、『ブレアウィッチ・プロジェクト』が話題になって、その後もポツポツと作品が出ている。撮る側からすると低予算で作れる魅力もあるのだろう。もういい加減、この手の演出に新鮮味…

『隅田川のエジソン』坂口恭平 都市の「狩猟民族」物語

隅田川のエジソン (幻冬舎文庫 さ 33-1)作者: 坂口恭平出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/03/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る実在のホームレスをモデルに書かれた「小説」。主人公の硯木が著者に向かって語り…